あと100mばかりいくと右手に「丹波屋酒店」があります。ここらでちょっと一休みしましょうか。
丹波屋さんから少し歩くと街路がつきあたります。左に折れるのが丹後街道ですので、そちらへ行ってみます。
クランクになっているので、つきあたりを右折、いわゆる「浅間の通り」を行くと、200m程度行ったところに左側に鳥居が見えてきます。これが「瀧の天神さん」と呼ばれている水のお社です。
鳥居をくぐって小浜線のガードをくぐったつきあたりが瀧の天神さんのお社です。
夏でもひんやりして、御清水がちょろちょろと流れています。ここのお水はお酒を造るのに最適だそうです。
丹後街道へ戻り、左折してしばらく行くと、三叉路に差しかかります。
右へ曲がるとそのまま海に出ます。この通りを「常在小路」と言います。八幡小路と並んで後瀬山と海をつなぐ幹線です。
左は山門をくぐって「常高寺」の境内に入ります。
正面に見えるのが通称「ちりとてちんの階段」
登った先が豊臣秀吉のお市の方ゆかりの寺「常高寺」です。水上勉の小説にも「常高寺」としてよく出てくるお寺で、小浜の入り口の役割を果たしています。
階段を登って行くと、階段の途中に小浜線の線路が横たわっています。
電車が実際に通りますから、気をつけてくださいね。
線路は渡らずに振り返ってみてください。高台ですので、小浜西組の町並みと海が見えます。
階段を下り、常高寺の山門越しに海を見ながら丹後街道へ戻り、左折します。
道なりに左へ曲り、「大原の通り」を行くと、左手に「正法寺」が見えてきます。
こちらは、小浜市の半島にある地区に仏様が打上げられ、その所以で「仏谷」という集落になったのですが、その仏様が安置されているお寺です。
正法寺から少し行くと小浜線のガードが見えます。こちらが小浜西組の西のはずれです。
ガードはくぐらずに右折して細い通りをしばらくいくと、「三丁町」の通りへ入ってきます。
狭い通りですが、古い家屋がよく残っていて、格子の家が多く、まさしく重伝建の地区に相応しいたたずまいを見せています。
進むにつれて海に近くなり、三丁町の出口付近には、今でも現役の芸妓さんが活躍されているお茶屋さんなどがあり、たまに三味線の音色が聞こえてきたりと、風情のある界隈となっています。一服処やお食事処などもあります。
三丁町の通りを抜けて左折すると小浜の桜の名所、小浜公園です。
小浜公園には白い砂浜、翼のテラスなどもあり、夏には家族連れで賑わいます。
海岸道路はそれなりに散歩コースにぴったりなのですが、重伝建地区小浜西組は、海岸道路の一本山側、「貴船の通り」を東に帰って行きます。
小浜には辻辻にお地蔵様が祀られています。8月23日には「地蔵盆」という子どもたちのためのお祭りがあり、地蔵盆の前には、子どもたちがお地蔵様に絵の具などで化粧直しをして、きれいに飾ります。
「貴船の通り」を経て「白鳥の通り」をまっすぐ歩くと左に「白鳥会館」が見えてきます。
こちらは、土蔵を改良した会館で、洋館風の外観を持ち、ちょっと珍しい造りになっています。
白鳥会館を過ぎると、八幡小路にたどり着きます。この八幡小路で西組は終点です。