小浜西組について

小浜西組のご紹介をいたしましょう。
東から西組に入るには、国道27号線の後瀬山トンネルの直前の信号を海の方へ入ってください。大宮の通りを抜け、JR小浜線の踏切を渡り、つきあたりを左折すると、ほどなく左手に八幡神社が姿を現します。
ここが、小浜西組の入り口になります。
右折せずにまっすぐ進むと左手に長寿伝説で有名な八百比丘尼の入定地がある「空印寺」があります。
空印寺は小浜藩主酒井忠勝公の菩提寺としても有名ですが、何より有名なのは八百比丘尼伝説です。
人魚の肉を食べた娘が不老不死を手に入れて八百年生きたという話は全国にありますが、その全国のどの伝説も、比丘尼が最後を迎えたのは若狭小浜の空印寺であるということになっています。
尼となった娘は、その最期を迎えるにあたって洞窟の入り口に椿の樹を植え「この花が咲いたら私が息を引き取ったと思ってください。」と言い残して洞窟の中へ入って行ったということです。その椿の樹が入り口にたっています。
さて、八幡神社へ戻って、八幡神社の前の通り(八幡小路といいます)を左折します。
海の方へ向かうと、石の大鳥居の下をくぐります。
その次の辻を左折し、鹿島の通りに入ります。
100mほど行くと、左手に「町並み保存資料館」があります。

あと100mばかりいくと右手に「丹波屋酒店」があります。ここらでちょっと一休みしましょうか。
丹波屋さんから少し歩くと街路がつきあたります。左に折れるのが丹後街道ですので、そちらへ行ってみます。
クランクになっているので、つきあたりを右折、いわゆる「浅間の通り」を行くと、200m程度行ったところに左側に鳥居が見えてきます。これが「瀧の天神さん」と呼ばれている水のお社です。
鳥居をくぐって小浜線のガードをくぐったつきあたりが瀧の天神さんのお社です。
夏でもひんやりして、御清水がちょろちょろと流れています。ここのお水はお酒を造るのに最適だそうです。
丹後街道へ戻り、左折してしばらく行くと、三叉路に差しかかります。
右へ曲がるとそのまま海に出ます。この通りを「常在小路」と言います。八幡小路と並んで後瀬山と海をつなぐ幹線です。
左は山門をくぐって「常高寺」の境内に入ります。
正面に見えるのが通称「ちりとてちんの階段」
登った先が豊臣秀吉のお市の方ゆかりの寺「常高寺」です。水上勉の小説にも「常高寺」としてよく出てくるお寺で、小浜の入り口の役割を果たしています。

階段を登って行くと、階段の途中に小浜線の線路が横たわっています。
電車が実際に通りますから、気をつけてくださいね。
線路は渡らずに振り返ってみてください。高台ですので、小浜西組の町並みと海が見えます。
階段を下り、常高寺の山門越しに海を見ながら丹後街道へ戻り、左折します。
道なりに左へ曲り、「大原の通り」を行くと、左手に「正法寺」が見えてきます。
こちらは、小浜市の半島にある地区に仏様が打上げられ、その所以で「仏谷」という集落になったのですが、その仏様が安置されているお寺です。

正法寺から少し行くと小浜線のガードが見えます。こちらが小浜西組の西のはずれです。
ガードはくぐらずに右折して細い通りをしばらくいくと、「三丁町」の通りへ入ってきます。
狭い通りですが、古い家屋がよく残っていて、格子の家が多く、まさしく重伝建の地区に相応しいたたずまいを見せています。
進むにつれて海に近くなり、三丁町の出口付近には、今でも現役の芸妓さんが活躍されているお茶屋さんなどがあり、たまに三味線の音色が聞こえてきたりと、風情のある界隈となっています。一服処やお食事処などもあります。
三丁町の通りを抜けて左折すると小浜の桜の名所、小浜公園です。
小浜公園には白い砂浜、翼のテラスなどもあり、夏には家族連れで賑わいます。
海岸道路はそれなりに散歩コースにぴったりなのですが、重伝建地区小浜西組は、海岸道路の一本山側、「貴船の通り」を東に帰って行きます。
小浜には辻辻にお地蔵様が祀られています。8月23日には「地蔵盆」という子どもたちのためのお祭りがあり、地蔵盆の前には、子どもたちがお地蔵様に絵の具などで化粧直しをして、きれいに飾ります。
「貴船の通り」を経て「白鳥の通り」をまっすぐ歩くと左に「白鳥会館」が見えてきます。
こちらは、土蔵を改良した会館で、洋館風の外観を持ち、ちょっと珍しい造りになっています。
白鳥会館を過ぎると、八幡小路にたどり着きます。この八幡小路で西組は終点です。

それでは、小浜市の学芸員の方に、小浜の文化を少々語っていただきましょう。
以下に目次を並べます。

若狭地方最大の秋祭り「放生祭」

子どもたちの夏の日「地蔵盆」

西組に見られる建造物

西組に点在する寺社仏閣

西組の街路について

丹後街道について

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